ゆるゆるマネジメント・ラボ

経営学とゆるいイベントの記録です

【イベント記録】小商い会議~起業するには編(ヤスさん)

> ぼく自身は起業するまでは、起業することを

> ほとんど全く意識していませんでした。

> しかし、今から考えると起業に向けた準備は

> 幸運にも知らず知らずのうちにできていたと思います。

> そしてある日突然、「あ、起業できるやん!」

> と思ってしまったのです(笑)!

 

こんな触れ込みで告知されたヤスさんのイベント。

事前アナウンスでは「赤裸々にお話ししますので、話の内容については口外しないで」とまで記されており、否が応でも期待が高まります…!

 

(1)ヤスさんの仕事観

 よく書籍で見かけるアドバイス、「常にアンテナを張って情報収集する、人に聞きまくる」や「好きなことをすることが最重要」など。それらを実際に実行されているご様子を、いくつものエピソードを交えながら語って下さりました。

 

そこで感じたことは「ヤスさんにとっては、Blogでお気に入りの店を紹介することと、仕事で商品をお勧めすることは同じカテゴリーの行動なんだ!」という感覚。それくらい「情報を集めて、考えて、提案する」という問題解決プロセスを、楽しく、滞りなくされているのです。

 

ただし、それらの実行は徹底的。

例えば「お客様の会社で、エレベーターを待っている間もキョロキョロして、欠品を見つけては補充した」というお話がありました。朝から晩まで走り回っていた新人時代、唯一エレベーター待ち時間に休んでいるところを上司に見つかり、しっかり情報収集せよと叱られたとか。

こうしたエピソードを通じて「ヤスさんの言う情報収集とは、お客さんの話をしっかり引き出す」なんてレベルじゃないということを、肌感覚で理解しました。

 

(2)起業準備

次は告知でも触れられていた、「知らず知らずやっていた」起業準備のお話です!

会社員をしながらスモールステップとして進められていたのが「無許可でやってしまう」こと!

必要と思えば独断で実行して経験を積んでいくこと。他社社長への直談判や勝手に海外出張に行くなど、持ち前の行動力で倍速で経験を積んだご様子を伺いました。豪快なエピソードの数々に「ここまでぶっ飛んで良いんだ」と驚きを隠せませんでした…。

そしてヤスさんはそれらを「上手くいかなくて当たり前、まずは行動・交渉」と捉えていることが窺えたことも発見でした。(私も真似したい!!)

 

(3)起業ビジネスプラン

実際の起業された際のビジネスプランは、『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』が示した7条件に照らして紹介されました。

 

中でも印象的だったのは営業ノウハウ。

ヤスさんは、カタログ作成に必要なソフトやPCがなければ起業は難しかったと振り返ります。メーカーの出すカタログには必要な情報が網羅されておらず、自分の提案を含めた自作のカタログを作り直していたそう。実際に見せて頂いたのですが、機器によっては多くの写真や表が載せられており、一般的なカタログとは一味違いました。

ヤスさんは「他社でキョロキョロしながら閃いた」提案をそこに盛り込み、「絶対得する話、聞きます?」とアポを取り、「このアイディアはお客さんだけです」、「御社が買わないならB社に売り込みますよ」と交渉するとか!

「『枠を作らない』とはこういう事なのか」と何度も鱗が落ちました!息をのむほどの迫力でした。

 

そのほか、

・起業にあたり準備したこと、しなかったこと。いわゆる起業ノウハウ本は読まなかった

・価格決めは社長の重要業務だが、経験を積むことでしか上手くならない

・会社員は上司や監査への対応に追われている。起業家には法的なこと以外「やらないといけないこと」はない

・「想像できることで、できないことはない」

・好きなことをやることが重要な理由は「どれだけ辛いことになろうともやり続けることが出来る」から

・今の仕事は「ストレスはない、楽しい!」

 (このお話をされたときの笑顔が素敵でした!)

・具体的な決算の数字(こちらは聞いていてヒヤヒヤしました、やはり波が大きいようです)etc..

 

今回のイベントの素晴らしい点の1つは、ノウハウとして聞いたことのある事でも、直接熱を帯びた空間でその詳細を伺うことで、教えが肌感覚で理解できたということです。腹落ち度が全然違います!!

そしてお話を聞きながら、自分が次に取るべき行動などが私でも浮かんでくるんです。自分事として捉えることが出来ます。

 

ありのままの起業の手触りをそのままに教えて頂いた3時間でした。

 

ヤスさん、素晴らしい経験を伝えてくださりありがとうございました。

ヤスさんのお話を消化して、きちんと自分の血肉にしたいと思います!!