友人の会社コンサル
「最近、業務拡大したのでちょっと見に来てー」とお声掛けいただき春の港町へ。
訪問したのは最近急拡大している中小企業で、造園業やダンススタジオ、卓球教室に保育所など手広く8業種展開されています。
とはいえビジネスモデルはシンプルで、ダンスなど薄利ビジネスで地域の人々を集め、その一部に土木・造園業など高利益なサービスを提供し収益源とするもの。
ビジネスモデル自体は筋の良いものなので、各事業の収益改善するための人材マネジメントや組織文化の浸透のさせ方などを具体的にお伝えしました。
「中小企業の社長から8業種のビジネスのオーナーへと変わって下さい」、「そんな仕事はしちゃダメ、部下の仕事です」なんて偉そうに言いながら。
経営センスのある素敵な社長さんで、大変勉強させていただきました。
ありがとうございました。
ライバルと手を取り合って(1)
2018年4月27日に行われた南北首脳会談を受け、韓国国民の8割が北朝鮮トップを肯定的に捉えているという世論調査が発表されました。
(http://news.livedoor.com/lite/article_detail/14659291/)
実際のところ、これらは韓国国民の期待に過ぎないでしょう。
しかし、先ほどまで敵対関係にあった2者が、疑念を抱きながらも固く握手することは案外悪くないのかもしれません。
例えば、トルコ料理店がポツンと1軒あるよりは、ライバルと協力して「トルコ街」を作ってしまう方が有利になるケースがあります。
多数の店舗が集まったそのエリアは、遠くからも人々を引き寄せる存在になれるからです。
すなわち、場合によっては、ライバル同士の協力が有効に機能することがあるのです。
とはいえ一般的には、ライバル同士が協力することに対して当人たちの抵抗は小さくありません。
自分の技術やレシピを盗まれないか、コックの引き抜きはないか、決めた約束事は守られるのだろうか。
疑心暗鬼になりながら、不安を払拭するところからのスタートです。
そんな心理的抵抗を乗り越え協力し合うには、一体どうしたら良いのでしょうか。
<つづく>
会社が嘘をつくとき(1)
戦略とは組織の行く末決定し社内外を導く、航海におけるコンパスのように重要な役割を果たします。
自社の社員に進む道を示し、社外の企業評価の材料となります。戦略を示し株主の理解も得ることで安いコストで活動資金を調達します。
関連企業との取引条件にも関わるでしょう。
しかし、その戦略について、企業は本音と建前を使い分けなければならない場合があります。
例えば衰退期にあるデパート産業。
経営方針発表会にて、「うちは斜陽産業なので前年比-5%に収められれば十分なんです」なんて正直には言えません。
三越伊勢丹と高島屋が前年比5%増を標榜すれば、大丸が示すべき数字は自ずと決まってくる。一社だけ本音で語ることは許されません。
そして「創発した」数字の理由づけのために、タテマエ上の企業戦略が出来上がっていくのです。
しかし、容易に想像出来るように、タテマエ戦略が存在することには危険が伴います。
自社の戦略について、社内でさえ表立って議論出来ないですし、戦略の背後にある各部門の考えを共有することが出来ないのです。
そして、いつしか社内でも誤解が生まれ、より悪い方へ転ぶこともあり得ます。
たとえば・・・
<つづく>
【イベント記録】小商い会議~起業するには編(ヤスさん)
> ぼく自身は起業するまでは、起業することを
> ほとんど全く意識していませんでした。
> しかし、今から考えると起業に向けた準備は
> 幸運にも知らず知らずのうちにできていたと思います。
>
> そしてある日突然、「あ、起業できるやん!」
> と思ってしまったのです(笑)!
こんな触れ込みで告知されたヤスさんのイベント。
事前アナウンスでは「赤裸々にお話ししますので、話の内容については口外しないで」とまで記されており、否が応でも期待が高まります…!
(1)ヤスさんの仕事観
よく書籍で見かけるアドバイス、「常にアンテナを張って情報収集する、人に聞きまくる」や「好きなことをすることが最重要」など。それらを実際に実行されているご様子を、いくつものエピソードを交えながら語って下さりました。
そこで感じたことは「ヤスさんにとっては、Blogでお気に入りの店を紹介することと、仕事で商品をお勧めすることは同じカテゴリーの行動なんだ!」という感覚。それくらい「情報を集めて、考えて、提案する」という問題解決プロセスを、楽しく、滞りなくされているのです。
ただし、それらの実行は徹底的。
例えば「お客様の会社で、エレベーターを待っている間もキョロキョロして、欠品を見つけては補充した」というお話がありました。朝から晩まで走り回っていた新人時代、唯一エレベーター待ち時間に休んでいるところを上司に見つかり、しっかり情報収集せよと叱られたとか。
こうしたエピソードを通じて「ヤスさんの言う情報収集とは、お客さんの話をしっかり引き出す」なんてレベルじゃないということを、肌感覚で理解しました。
(2)起業準備
次は告知でも触れられていた、「知らず知らずやっていた」起業準備のお話です!
会社員をしながらスモールステップとして進められていたのが「無許可でやってしまう」こと!
必要と思えば独断で実行して経験を積んでいくこと。他社社長への直談判や勝手に海外出張に行くなど、持ち前の行動力で倍速で経験を積んだご様子を伺いました。豪快なエピソードの数々に「ここまでぶっ飛んで良いんだ」と驚きを隠せませんでした…。
そしてヤスさんはそれらを「上手くいかなくて当たり前、まずは行動・交渉」と捉えていることが窺えたことも発見でした。(私も真似したい!!)
(3)起業ビジネスプラン
実際の起業された際のビジネスプランは、『ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか』が示した7条件に照らして紹介されました。
中でも印象的だったのは営業ノウハウ。
ヤスさんは、カタログ作成に必要なソフトやPCがなければ起業は難しかったと振り返ります。メーカーの出すカタログには必要な情報が網羅されておらず、自分の提案を含めた自作のカタログを作り直していたそう。実際に見せて頂いたのですが、機器によっては多くの写真や表が載せられており、一般的なカタログとは一味違いました。
ヤスさんは「他社でキョロキョロしながら閃いた」提案をそこに盛り込み、「絶対得する話、聞きます?」とアポを取り、「このアイディアはお客さんだけです」、「御社が買わないならB社に売り込みますよ」と交渉するとか!
「『枠を作らない』とはこういう事なのか」と何度も鱗が落ちました!息をのむほどの迫力でした。
そのほか、
・起業にあたり準備したこと、しなかったこと。いわゆる起業ノウハウ本は読まなかった
・価格決めは社長の重要業務だが、経験を積むことでしか上手くならない
・会社員は上司や監査への対応に追われている。起業家には法的なこと以外「やらないといけないこと」はない
・「想像できることで、できないことはない」
・好きなことをやることが重要な理由は「どれだけ辛いことになろうともやり続けることが出来る」から
・今の仕事は「ストレスはない、楽しい!」
(このお話をされたときの笑顔が素敵でした!)
・具体的な決算の数字(こちらは聞いていてヒヤヒヤしました、やはり波が大きいようです)etc..
今回のイベントの素晴らしい点の1つは、ノウハウとして聞いたことのある事でも、直接熱を帯びた空間でその詳細を伺うことで、教えが肌感覚で理解できたということです。腹落ち度が全然違います!!
そしてお話を聞きながら、自分が次に取るべき行動などが私でも浮かんでくるんです。自分事として捉えることが出来ます。
ありのままの起業の手触りをそのままに教えて頂いた3時間でした。
ヤスさん、素晴らしい経験を伝えてくださりありがとうございました。
ヤスさんのお話を消化して、きちんと自分の血肉にしたいと思います!!
【行きたいところ】エンジン01@釧路
2018/11/2-4 のエンジン01@釧路、行きたい!!
各方面の専門家が登壇される文化人イベントエンジン01、とうとういけるかもしれない!!!
毎年この時期は学会なのですが、今年はなぜか被らなかったのです!
誰か一緒に行きませんかー?LCC(Peach)の関空ー釧路も就航している時期です。
https://www.enjin01.org/news/2018/0201_open-colleage.html
(*´ー`*).。oO(ついでに雪の釧路湿原とか見に行きたいなぁ。初スキーは出来るのかな。)
【ゆるMBA 01】マネジメント勉強会~戦略立案編(1)~
MBAの超基本:企業の戦略決定のエッセンスについて学ぶ単発講座を企画してみました。
「MBAってどんな事学ぶの?」、「経営戦略って何?」、「教養として知りたい」という全くの初心者を対象にしています。
経営戦略論を一言で言えば、
「自分が社長ならどう企業の将来の舵取りをするか」というロールプレイングゲームです。遊び感覚で取り組んでいただければと思います(^^)
マネジメント勉強会~戦略立案編(1)~ 2018/05/0X